カーボンについて

カーボンとは

カーボンとは炭素のことで元素記号はCで表します。炭素は地球上に14番目に多く存在する原子で、空や海には主に炭酸ガスとして、地中には主に岩石、石炭、石油として、そして生物の中にはいろいろな有機物の形で存在しています。単体(主に炭素原子だけが集まったもの)では地中に天然黒鉛やダイヤモンドなどとして存在します。
炭素単体からなる製品としてはコークス、活性炭、カーボンブラック、そして最近ではカーボンファイバーなどがあります。

カーボンは熱的にも化学的にも極めて安定な物質で、古くから使われてきましたが、特に導電性があることが判ってから様々な分野に用途が広がりました。特に近年半導体、エレクトロニクス分野などで需要が高まっています。

カーボンファイバーは炭素繊維を束ねた材質で、主にアクリル繊維を原料として作られています。時に鉄より強く、また鉄より軽く、曲げ応力に非常に強い。そのため、 鉄の代わりに使われる事もあります。
強度の割に軽量な為、多くはCFRP(Carbon Fiber Reinfoeced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)、CFRC(Carbon Fiber Reinfoeced Carbon)としてゴルフクラブ・テニスラケット・釣り竿などのスポーツ向け、航空機・自動車部品などの産業用向け材料に利用されています。

ドライカーボンとは

弊社では、主に三菱レイヨン製のTR3523 (綾織)というプリプレグを使用しています。

カッティングマシン(右イメージ上)等で材料をカットし型に張り込んだあとは、フイルムでくるみ真空状態にしてオートクレーブ(右イメージ下)と呼ばれる釜の中で3~5気圧程度の圧力をかけて硬化させます。
レーシングカー等で使用される非常に高価な材料を使い、さまざまな工程を経てウエットカーボンでは難しい超軽量、高強度、均一な薄さ、抜群のフィッティングを実現しております。
CUTTING PLOTTER
AUTO CLAVE